自動車保険 特約を検証~弁護士費用特約
■自動車保険に弁護士費用特約は不要なのか?
自動車保険の弁護士費用特約について、「普通の人の場合、人身障害保険と車両保険に入っておけば弁護士費用特約は不要だ」という言い方をする人がいます。
自動車保険に弁護士費用特約は不要だとするこの言葉の意味は、「事故の過失が100%相手側のもらい事故で、相手からの賠償が円滑にいかない場合でも、自分の方の自動車保険(車両保険、人身傷害保険)を使えば、損害は埋まるのだから、安いとはいえ別途に保険料を払って弁護士費用特約をつける必要がない。」という意味なのでしょう。
自動車保険では、確かにそうなるのかもしれませんが、弁護士費用特約に関するこのような考え方には、根本的なところで疑問を感じてしまいます。
■なぜ等級を下げてまで被害者の保険を使うのか
弁護士費用特約の高々年間数千円を節約するために、なぜ、自分の過失が無いにも拘らず自分のノンフリート等級を下げてまで、自分の自動車保険で損害を補填しなければならないのかという、素朴な疑問です。
自動車保険の取扱い上、ノンフリート等級が3等級下がるのですから、翌年度の保険料割引率が、事故時に10等級だったとすれば20%も、9等級だったとすればなんと30%も下がってしまい、このギャップは一生涯埋まることがありません。
こうなると、素朴な疑問といって居れなくなります。これは立派な経済的実害であり、なぜ過失は100%向こうにあるのに、被害者である自分がこのような損害をかぶらなければならないのかということになるでしょう。
■自動車保険はイザというときの安心を買うもの
また、自動車保険で弁護士の助けが必要になるのは、このような被害事故の場合だけではありません。
自動車の事故には、当人同士の話し合いにより示談で収まる事故もあれば、双方の言い分が食い違い、裁判にまで持ち込まれるような大き事故もあります。
つまり、自動車保険の「弁護士費用特約」は、加入している本人が自動車で、相手を死亡させたり、後遺障害や入院を伴う人身事故を起こしてしまったとき、相手側との交渉が素人の自分では困難と判断して弁護士に依頼する場合にこそ、その効果が発揮されるのだと思います。
停車中に追突されるくらいの事故であれば、ノンフリート等級ダウンの問題はありますが、外に手立てがなければ上述のような対処もありえるでしょう。
しかし、このような大きい事故を起こしてしまい、まさに人生のピンチにたたされたときに、不可欠な弁護士費用も出ない自動車保険って、一体何のための保険なのかということになるでしょう。
弁護士費用特約は、年間数千円(2千円程度か)の保険料の上乗せで、このような安心感を上乗せできるという観点から見れば、この特約は、ファミリーバイク特約のように、大変費用効果の高い特約であるといえるかもしれません。
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カテゴリー:自動車保険 特約を検証
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