自動車保険の等級制度

自動車保険には、自動車保険ならではの制度として(正式名称『ノンフリート等級』)という制度があります。
この等級は保険料の割引、割増に直結する制度であり、運転者の自動車保険加入歴と事故回数を比べて計数化し、数値が上がるほど自動車保険の保険料の割引率が大きくなるという仕組みになっています。
つまり、自動車保険では、事故を頻繁に起こすようなドライバーの保険料を高くすることによって、優良なドライバーの不公平感を解消しているわけです。
自動車保険の等級制度には、各社共通のルールがあります。
初めて自動車保険に加入する場合はし、無事故を1年間続ける毎に等級が1等級つづつ上がり、保険料の割引率が大きくなります。
最高で20等級まであり、は保険料がになるので、安全運転を心がけ無事故を継続すれば、年間かなりの金額の節約が可能になります。
逆に、事故を起こしてしまうと契約更新時に1事故につき3等級ずつ等級が下がることになり、翌年度の保険料が大幅に高くなってしまいます。
ただし、火災・洪水・盗難等が原因の車両保険のみの事故()の場合には、等級がダウンすることなく、翌年も据え置きとなります。
また、人身傷害保険、搭乗者傷害保険、無保険者傷害など定められた保険事故だけの場合は、等級をダウンする事故としてカウントされない()ことになっています。
等級は、引継ぎのルールも決められており、
・契約更新の際、他の保険会社に切り替えた場合
・記名被保険者を配偶者間、同居の親族間で変更する場合
などは、それまでの等級が引き継がれることになっており、また車を廃車にした場合や譲渡した場合でも、5年以内に新しい車により自動車保険に再加入すれば以前の等級が引き継がれることになります。(これを「中断」といいます。)
この等級制度こそが、最も自動車保険の性格を表している制度かもしれません。
無事故を継続すれば毎年等級が1段階ずつ上がるので、保険料節約の最も有効な手段となります。
任意保険を使い保険料を受け取っても、火災・盗難等による車両単独事故など契約者の過失によらないような事故については、等級がダウンせず据え置きになる場合があります。
保険会社によって異なりますが、車両保険での支払のうち、「限定A」に該当する損害のみの事故、具体的には次に当てはまる事故の場合が「等級すえおき事故」となるのが一般的のようです。
・火災または爆発による事故
・盗難による事故
・騒じょうまたは労働争議に伴う暴力行為または破壊行為による事故
・台風、たつ巻、こう水または高潮による事故
・落書または窓ガラス破損の事故
・飛来中または落下中の他物との衝突による事故
「すえおき」ですから、翌年度の等級は無事故やノーカウント事故の場合のように1等級上がるのではなく、前年度の等級のまま据え置かれることになります。
翌年の等級を下げる事故としてカウントされない事故であり、具体的には次のように、同乗者以外の他人に損害をもたらさない事故のうち、一つだけを起こした場合、あるいは二つ以上の組み合わせで起こした場合が該当します。
・搭乗者傷害保険事故
・人身傷害保険事故
・無保険車傷害保険事故
・その他各社がノーカウント事故と定める特約事故
これらの事故だけの保険・特約請求が行われる場合は、ノーカウント事故として扱われ、翌年度の等級に影響しませんので、「等級すえおき事故」の場合と異なり、他に事故がなければ据え置きでなく等級が上がることになります。
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カテゴリー:自動車保険の基礎知識
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